高速道路で車が止まったら、最優先は二次事故を避けること。ハザードを点灯し、可能なら惰性で路肩・非常駐車帯・サービスエリアへ寄せ、停止時は左側に寄せ切り、ハンドルを左に切ってパーキングブレーキを確実にかける。夜間や雨天は被視認性が落ちるため、発炎筒や停止表示器材を使うが、設置が危険と判断したら無理はしない。乗員は車線側のドアを開けず助手席側から降車し、ガードレールの外、できれば後方上流側の安全地帯へ退避する。けが人がいれば119、事故なら110に通報し、車両故障・落下物・路面異常など道路起因の危険があれば非常電話または道路緊急ダイヤル(#9910)で道路管理者に連絡する。車両情報と現在地はすぐ答えられるように、路線名・上り下り・キロポスト・付近の施設名を確認し、スマホの地図共有も準備しておく。安全が確保できたら救援要請に進む。優先順位は加入中の自動車保険のロードサービス窓口→JAF(#8139)→ディーラー・販売店の順で、レンタカーやカーシェアは各社の緊急ダイヤルに従う。オペレーターには契約番号、車種・ナンバー、人数、現在地、症状(始動不可・異音・警告灯表示・事故)を簡潔に伝え、無料搬送距離、搬送先(最寄りor指定工場)、夜間割増や特殊作業(溝落ち、ウインチ、クレーン)の費用、有料道路料金の扱い、到着目安時間をその場で確認する。地域での手配を迅速化したい場合は、常磐道や北関東道を走行中なら検索語に「レッカー 水戸市」を含めて周辺拠点の有無・24時間対応・無料けん引距離・二次搬送可否を横並びで確認し、現在地リンクと搬送先候補を同時に共有すると段取りが速い。EVやハイブリッドはけん引方式に指定があるため、フラットベッド手配の可否やシフト位置、パーキングブレーキ解除手順を案内に従って確認する。待機中は車内に戻らず、風下の安全地帯で体温管理・雨対策を行い、スマホは省電力設定でバッテリーを温存、貴重品・車検証・保険証券・鍵は携行する。タイヤ交換やジャッキアップ、ボンネット開放による点検は高速上では禁止と考え、走行車線側での作業は一切行わない。救援車が到着したら会社名・担当者名・車両ナンバーを確認し、作業前に作業範囲と費用の見積を口頭で復唱、可能なら料金表を提示してもらう。やむを得ず一時保管ヤード搬入となる場合は、翌営業日に指定工場へ再搬送する段取りと費用負担の有無を確認する。作業後はレシートや明細、現場写真(停止位置・損傷・路面状況・標識)を保存し、保険会社の事故・故障受付へ報告する。ガス欠や整備不良による停止は法令上の違反やペナルティ対象になり得るため、普段から燃料・タイヤ・バッテリー・工具・停止表示器材・反射ベスト・モバイルバッテリーを常備し、保険アプリの位置共有機能を事前設定しておくと、深夜・早朝でも手配が迅速化する。要点は「まず退避、次に場所特定、そして適切な窓口に事実を正確に伝える」。この順序を徹底すれば、最短で安全にレッカー依頼へつなげられる。